お部屋を片付けても、どこかスッキリしない…そんな経験はありませんか?
目で見える「空間」が整っていても、目に見えない「空気感」が乱れていると、なんとなく落ち着けなかったり「また散らかっていいか…」と気持ちが緩んでしまうこともあります。
そんなとき役立つのが香りの力(アロマ)です。
香りは空気の質だけでなく、気持ちや行動にもそっと影響します。
片付けと香りを組み合わせることで、心地よい空間と「整った状態をキープしたい気持ち」が自然と育っていきます。
1. 香りが片付け習慣に役立つ理由
● 香りは“気分のスイッチ”になる
香りを嗅いだ瞬間、「落ち着く」「スッキリする」「元気が出る」など、その香りを感じ取った脳がすぐ反応します。
これは香りが記憶や情動に関わる大脳辺縁系に直接はたらきかけるから。
つまり、香りを意識的に使うことで、
→「やろう」ではなく
→「自然と動きたくなる」
という行動スイッチが入りやすくなるのです。
● 片付いた空間=「居心地の良さ」が香りで強化される
片付いた部屋に、お気に入りの香りが漂っていると、「この状態を保ちたい」という気持ちが自然と育ちます。
反対に、片付いていても空気がこもっていると、「どうせ散らかるし…」と気持ちが下がってしまうことも。
香りは空間のムードメーカー。
片付けを継続するためのメンタル面でのサポートにもなります。
2. シーン別:片付けを助ける香り&くつろぎの香り
● 【片付けを始めたいとき】やる気スイッチ系
片付けが面倒に感じるときは、すっきり系の香りが◎
- レモン・グレープフルーツ:気分が明るくなる、集中力UP
- ペパーミント:頭が冴える、だるさリセットに
- ユーカリ:清々しく、空気が整って感じる香り
キッチンやデスク周りの片付け前にシュッと一吹き。
「つい動いちゃう」という感覚が生まれます。
● 【片付け後】ご褒美とリラックス系
- ラベンダー:定番の安らぎ・眠りの準備に
- ゼラニウム:ゆらいだ気持ちを整えたいとき
- バニラやウッディ香:安心感と落ち着きを感じたい時
片付け後に焚くことで、整えた空間=癒しの場所に。
3. アロマ×片付け 実践ステップ
● Step1:まずは「ニオイを取る」
良い香りを足す前に、まずは匂いの元をリセット。
おすすめの簡単チェックリストはこちらです👇
- キッチンの生ゴミ袋を捨てる
- 排水口キャップだけ取り外して洗う
- クッションやラグを軽く叩いてほこりを取り除く
- 玄関マットやスリッパを外に出して軽く払う
完璧じゃなくてOK。「軽く整える」がポイントです。
● Step2:片付け前に“香りのスイッチ”
香りは「◯◯のサイン」と脳が覚えるので、片付け前につける香りを決めておくと効果が倍に。
例:
→レモン=片付け開始
→ラベンダー=片付け終了・リラックス
● Step3:小さな空間から香りのゾーンを作る
すべてに香りを足す必要はありません。
まずはひとつだけ “お気に入りの香りスペース”を作ります。
- 玄関の棚の上にアロマストーン
- ベッドサイドに小さなディフューザー
- トイレだけ爽やかなミント系
「ここが整ってる」場所がひとつあるだけで、片付けのハードルが下がります。
● Step4:香りと片付けのルーティン化
朝・夜・帰宅時などタイミングを決めて香りを使うと、片付けそのものが“迷わない行動”に変わります。
📌例
・朝:ミントでシャキッ(机周りリセット)
・夜:ラベンダー(寝室整えて心と空間をリセット)
4. 部屋別のおすすめ香り×片付けアイデア
| 場所 | 香りの種類 | おすすめ小習慣 |
|---|---|---|
| 玄関 | レモン・ユーカリ | 帰宅後靴を並べる → 香りでリセット |
| リビング | 柑橘+ラベンダー | 寝る前にテーブルリセット+香り |
| 寝室 | ラベンダー・サンダルウッド | 枕元だけ整える→香りで眠り準備 |
| 洗面所 | ティートリー | 使い終えたタオル交換→香りを一吹き |
5. 香りを安全に使うための注意点
- 濃度を入れすぎない(ほんのり香るでOK)
- 乳児・ペット・妊娠中は使用可否を事前確認
- 火を使うアロマキャンドルは目の届く範囲で
香りはやりすぎないバランスが心地よさの鍵です。
6. まとめ:香りは、暮らしの空気を整える“やさしいサポート役”
片付けが苦手でも、香りを使えば心がふっと軽くなり、自然と「整えたい」「キレイを保ちたい」という気持ちが育ちます。
香りは、派手ではないけれど暮らしの質を確実に底上げしてくれる存在。
まずはひとつ、好きな香りを選んであなたの暮らしにそっと迎えてみませんか?
それは、小さな一歩だけど、空間も気分もすっと整うきっかけになります。