「部屋を片付けたいけど、なかなか捨てられない…」
そんなふうに感じている方は、とても多いです。
モノには思い出や感情がついているので、簡単に手放すのは難しいですよね。
でも大丈夫。いきなり全部を捨てようとせずに、“少しずつ整えていく”ことから始めてみましょう。
ここでは、初心者の方でも無理なく続けられる「5つの断捨離ステップ」を、やさしく解説と実践例つきでご紹介します。
ステップ1:まずは「全部出してみる」ことから始めよう
片付けを始めるときは、まず“全てを出す”ことがポイントです。
引き出しや棚の中に入れたままだと、何がどれだけあるのか自分でも分からなくなってしまいます。
一度すべてを出してテーブルの上に並べてみると、「これ、ずっと使ってなかったな」「こんなに似たものがあったんだ」と気づく瞬間が必ずあります。
たとえば、キッチンの引き出しを開けてみてください。
計量スプーンが3つ、菜箸が4本、同じタッパーがいくつも出てくる…なんてこと、ありませんか?
そんなときは、「よく使うもの」だけをすぐに取り出しやすい場所に置き、残りは一度まとめて箱に入れてみましょう。
1週間使わなければ、その箱の中のものはなくても困らないものと言えますね。
ステップ2:「使っているもの」だけを戻す
全部出したら、次は「戻すもの」を選びます。
そのときの合言葉は、今、使っているか?です。
1年に一度も使っていないものは、ほとんどの人にとってなくても困らないものです。
たとえば、クローゼットの中の服。
「いつか着るかも」と思ってとっておいたワンピースが、実は3年も眠っている…そんな経験ありませんか?
一度すべて出して、今シーズンに着た服だけを戻すようにしましょう。(この作業が大事!)
迷った服は保留ボックスに入れて、1か月後にもう一度見直すのがコツです。
1か月後、ボックスを開けて「なくても平気だった」と思えたら、きっとその服は手放すタイミングですよ。
ステップ3:「ありがとう」の気持ちで手放す
捨てることに罪悪感を持つ人も多いですが、断捨離は“感謝の気持ちで見送ること”でもあります。
「今まで助けてくれてありがとう」と声をかけて手放すと、不思議と心がスッと軽くなります。
たとえば、昔プレゼントでもらったマグカップ。
ヒビが入って使っていないのに、なんとなく手放せずに棚の奥にある…。
そんなときは、写真を撮って思い出をデジタルで残してから処分してみましょう。
手放したあとに「ありがとう」とつぶやくだけで、モヤモヤがやわらぎます。
こうしたありがとう断捨離は、心の整理にもつながります。
ステップ4:残ったものに合わせて収納を見直そう
断捨離が終わったら、次は収納です。
ここでやってしまいがちなのが、「収納グッズを買ってから片付ける」こと。
でも実はそれ、逆なんです。
まず「残ったもの」に合わせて収納を考えるのが正解。
必要なものの量が減れば、収納もシンプルで済みます。
たとえば、書類整理の場合。
・取扱説明書
・学校、自治体の書類
・領収書など、
ジャンルごとにクリアファイルを分けてみてください。
使う頻度の高いものだけを手の届く場所に。
使用頻度の低いものはボックスや引き出しの奥にまとめて保管するとスッキリします。
収納のコツは、空きスペースを作る勇気ですね。
すべてをギュウギュウに詰めず、少し余裕を残すと、見た目も気持ちも整います。
ステップ5:「増やさない仕組み」を作る
せっかく片付いた部屋も、気づけばまたものが増えてしまう…そんな経験はありませんか?
断捨離のゴールは、スッキリを維持すること。
そのためには、増やさない仕組みを作るのが大切です。
たとえば、お買い物のときに「本当に必要?」と自問してみましょう。
かわいい雑貨やSALEの服も、「これを使うシーンはあるかな?」と立ち止まるだけで、ムダな買い物が減ります。
また、「1つ買ったら1つ手放す」ルールを決めておくとバランスを保ちやすいです。
新しいバッグを買ったら、古いバッグを1つ処分。
化粧ポーチを新調したら、古いものはありがとうと言って手放す。
そんな小さな積み重ねが、散らからない暮らしを支えてくれます。
まとめ:完璧を目指さず、“心地よさ”を大切に
断捨離は自分と向き合う時間でもあります。
焦らず、少しずつ自分のペースでOK。
今日は引き出し1つ、明日はバッグの中だけ…
そんな小さな一歩が大きな変化につながります。
たとえば、「毎日5分だけ机の上を整える」「夜寝る前にソファの上をリセットする」など、ほんの少しの習慣から始めても効果的です。
片付けが進むたびに、心まで軽くなっていくのを感じるでしょう。
“ものを減らすこと=自分を大切にすること”。
お気に入りのものに囲まれた空間は、それだけで心を穏やかにしてくれます。
無理なくできるところから、あなたの暮らしをやさしく整えていきましょう。