「いつも同じ場所を探している」「調理中にモノを出し入れするのがストレス」──。
それは、収納のセンスではなく“使う動線と配置のズレ”が原因かもしれません。
家事がスムーズになるキッチン収納は、“取り出しやすさ”と“戻しやすさ”がポイント。
今回は、初心者さんでも今日からできるキッチン整理術を、実例を交えてご紹介します。
1. まずは全部出して“今の自分のキッチン”を見える化
全部出すことで「思考のリセット」からスタート
キッチンの整理は、収納テクよりも“気づき”が大切。
引き出しや棚をすべて開け、調理道具・食器・食品・日用品をカテゴリ別に一度外へ出してみましょう。
「こんなにあったんだ!」という驚きが、改善のきっかけになります。
カテゴリ分けの目安
- 調理道具(包丁・鍋・フライパン・ツール類)
- 食器類(皿・コップ・お箸・弁当箱など)
- 食品類(乾物・缶詰・調味料・レトルト)
- 掃除用品(スポンジ・ふきん・洗剤・ラップなど)
カテゴリごとに床やテーブルに並べると、“どのカテゴリーが多すぎるか”が視覚的に分かります。
2. 仕分けの黄金ルール:「よく使う」×「使う場所」で決める
使う頻度を3段階で仕分け
①毎日使う
②週1~2回使う
③月1回以下
これを目安に配置を決めると、必要なものが自然と手に届く位置に集まります。
“たまに使う”ものを奥や高い位置へ移動させることで、メイン動線がスッキリします。
動線に沿ったゾーニング
- コンロ周り:鍋・フライパン・油・調味料・キッチンツール
- シンク周り:包丁・まな板・ボウル・ザル・スポンジ類
- 配膳スペース:お皿・カトラリー・ランチョンマット
調理の流れに合わせて配置すれば、自然と「歩く距離」も短くなります。
これはミニマリスト収納の基本でもあり、“一歩少なく動く”を意識するだけで家事が軽くなります。
3. 引き出し&棚収納の基本:重ねない・立てる・仕切る
重ねない収納で「探す時間ゼロ」に
鍋やフライパンは重ねず、ファイルスタンドで立てる収納に。
取りたいものだけサッと引き出せて、下にあるものを崩す手間がありません。
仕切りを使って“モノの住所”を作る
菜箸・トング・ピーラーなどのツール類は、浅いトレーを使って小分けに。
ラベリングして「ここに戻す」を家族にも共有できるようにしておくと、片付けが自然に続きます。
フタと本体は“別管理”で効率アップ
タッパー類は本体をサイズ順に立てて収納、フタは縦に並べて取り出しやすく。
同じメーカーでそろえると重ねやすく、見た目にも統一感が出ます。
4. 調味料&スパイス収納:使う順に並べる
一軍・二軍・保存用に分類
毎日使う「塩・砂糖・油」はコンロ横のトレーに“出して収納”。
二軍のスパイスは引き出しや上段に、保存用は密閉ボックスにまとめてパントリーへ。
3段階に分けると「調理中の手探り」がなくなります。
調味料ボトルは統一感でスッキリ
容器を統一し、シールラベルを貼ると清潔感がアップ。
英字よりも日本語表記が実用的で見やすいです。
容器を透明にすると、残量チェックも簡単になります。
5. 食器収納のコツ:使う分だけ+“見える配置”
「家族人数+1」でちょうどいい
食器は“必要な分だけ”にするのが鉄則。
家族の人数+来客分1セットが目安です。
使っていない食器は、思い出として1〜2枚残して手放すと気持ちも軽くなります。
立てる収納で出し入れラクに
お皿はファイルボックスに立てる/マグは吊るす収納へ。
「重ねない」だけで割れにくく、使うときのストレスも減ります。
6. 冷蔵庫&ストック収納:食材ロスを防ぐ“見える化”
“本日優先”ボックスで食べ忘れ防止
賞味期限の近い食材は、透明トレーにまとめて「先に食べる箱」へ。
トレーごと引き出せば掃除もラク。中身の確認もしやすくなります。
在庫は「1ボックス1カテゴリー」
調味料・缶詰・乾物などを箱ごとに分類。
買い物前に箱を見れば在庫チェックが一目瞭然。
“入る分だけ買う”が自然に身につきます。
7. 家族と共有できる“使いやすさ”の仕組み
ラベル・写真で「見えるルール」
ラベルを太字で貼る/完成状態を写真で貼ると、家族も元に戻しやすくなります。
「ここに置いてね」より「ここに入れてね」と伝えると、自然に定着します。
“手の届く高さ”を家族ごとに調整
お子さんのコップやお皿は下段に配置。
大人用の食器は目線に合わせて配置すると、全員が自分で出し入れできるようになります。
8. 片付けをラクにする“夜のリセット習慣”
使ったら戻す、を1日1回だけ
夜の片付け時に5分だけ「戻す時間」を取る。
たったこれだけで、翌朝の調理がスムーズに。
家事は完璧を目指すより、“整える時間を決める”ほうが続きます。
“ゼロベースの日”を月1回
月に1度、引き出しを空にして拭き掃除。
「使っていないもの」に気づけるタイミングです。
季節の変わり目に合わせると、気持ちもリセットできます。
9. よくある失敗&やさしい改善例
失敗①:収納グッズを先に買う
「整理前にボックスを買う」と合わないサイズが増えて逆効果。
まずは“出す→分ける”の順番を守りましょう。
失敗②:見た目を優先して使いづらくなる
SNSの真似でラベルを英語にするより、自分が見てすぐ分かる書き方に。
実用性を優先するのが“ストレスのない収納”です。
失敗③:家族が使い方を知らない
家族の“動線”を観察して、「よく触る場所」にモノを寄せる。
暮らしはチーム戦。共有できる仕組みこそ、長続きのコツです。
10. まとめ:整ったキッチンは「家事のリズム」を整える
キッチン収納は、暮らしを支える“エネルギースポット”。
出す・分ける・戻す・仕組み化、この4つの流れを意識するだけで、毎日の料理時間が驚くほど軽くなります。
まずは今日、よく使う引き出し1段を“全部出し”してみましょう。
新しい「使いやすさ」が、あなたの家事リズムを変えてくれます。