ダイニングテーブルの隅にできた「書類の山」、見て見ぬふりしていませんか?「
また後で…」が積み重なって、気づけば手がつけられない状態に。
「片付けられない自分はダメだな…」なんて、落ち込む必要はもうありません。
こんにちは、元・片付けられない主婦の整理収納アドバイザー、佐藤みどりです。
実は、書類整理が苦手なのは、あなたのせいではありません。
悪いのは「仕組み」がないこと、ただそれだけです。
この記事では、完璧を目指さない、ズボラさんだからこそ続けられる「たった3つの新習慣」をご紹介します。
読み終える頃には、難しいテクニック不要で、二度と書類がリバウンドしないシンプルな仕組みが手に入ります。
なぜ?頑張る人ほど書類が山積みになる「3つの落とし穴」
昔の私もそうでしたが、書類整理を「頑張ろう!」と意気込む人ほど、なぜかうまくいかないことがあります。
それは、知らず知らずのうちに、片付けを難しくしてしまう「落とし穴」にはまっているからです。
私がご相談を受ける中で、特に多くの方が陥っているのが、以下の3つのパターンです。
- 落とし穴①:全部「いつか使うかも」と取っておこうとする
学校のプリント、家電の取扱説明書、郵便物…。すべてが重要に見えてしまい、「捨てる」という判断ができない状態です。結果として、書類は増える一方になってしまいます。 - 落とし穴②:いきなり完璧に分類しようとする
「光熱費」「税金」「学校関係」のように、最初からきれいにファイリングしようと意気込んでいませんか?実は、この完璧主義が挫折の最大の原因です。分類に悩んでいるうちに疲れてしまい、結局「また今度でいいや」となってしまうのです。 - 落とし穴③:「とりあえず」ダイニングテーブルに置いてしまう
これが全ての元凶とも言える行動です。郵便物を持ってきて、そのままテーブルの隅へ。子供が渡してきたプリントも、とりあえずそこへ。この「とりあえず置き場」が、あっという間に書類の山へと成長してしまうのです。
「おすすめの収納グッズはなんですか?」とよく聞かれるのですが、実は、こうした根本的な問題が解決しないまま収納グッズを買いに走ることが、一番の落とし穴だったりするんですよ。
完璧主義は今日で卒業!書類ストレスがゼロになる「3つの新習慣」
書類の山が生まれる落とし穴を理解したところで、いよいよ具体的な解決策をご紹介します。
難しいテクニックは一切ありません。
今日から始められる、たった3つのシンプルな「新習慣」です。
習慣①:玄関に「なんでもBOX」を1つだけ置く
まず、家に書類が流れ込んでくる入り口、つまり玄関やリビングの入り口に、どんな箱でも良いので「なんでもBOX」を一つ設置します。
家に帰ってきたら、郵便物も学校のプリントも、開封せずにまず全てをこの「なんでもBOX」に入れるルールにするのです。
この「なんでもBOX(一時保管ボックス)」という仕組みの目的は、ダイニングテーブルの上に「書類の山」が発生する原因を根本から断つことにあります。
判断を後回しにできる一時的な受け皿を作ることで、「とりあえず置き」を防ぎます。
習慣②:寝る前に5分だけ「リセットタイム」を設ける
次に、「なんでもBOX」がただのゴミ箱にならないように維持するための習慣が、この「リセットタイム」です。
夜、歯を磨いている間やテレビのCM中など、ほんの5分で構いません。
「なんでもBOX」の中身をざっと見て、明らかに不要なDMやチラシはその場で捨てます。
明日提出が必要なプリントなど、期限が近いものだけを取り出して、子供の通学カバンの横などに置いておきます。これだけで、BOXが溢れるのを防げます。
習慣③:分類はざっくり「3つ」だけにする
週末など、少し時間に余裕がある時に「なんでもBOX」に残った書類を整理します。
この時、細かく分類しようとせず、以下の3つだけで分けてみてください。
- 「すぐやる」: 近いうちに手続きが必要な請求書など。
- 「保管」: 取扱説明書、契約書、子供の通知表など。
- 「捨てる」: 上記以外で、もう不要なもの。
この「ざっくり3分類」なら、悩む時間がほとんどなくなり、整理の心理的ハードルがぐっと下がります。
さあ、今日から始めよう!最初の一歩とおすすめグッズ
文体モード: レポーターモード (客観的なジャーナリスト)
3つの新習慣をご理解いただけたところで、次はいよいよ実践です。
しかし、気負う必要は全くありません。
最初の一歩として、まずは家にある空き箱や紙袋で構いませんので、玄関に「なんでもBOX」を一つ置いてみましょう。
大切なのは、立派な収納用品を揃えることではなく、今日から書類の流れを変える「仕組み」をスタートさせることです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: まずは「今日届いた郵便物」だけを対象に、この新習慣を試してみてください。
なぜなら、多くの人が「よし、やるぞ!」と意気込んで、今まで溜め込んだ書類の山全体を一度に片付けようとして挫折してしまうからです。過去の書類は一旦忘れて、新しい書類の流れをコントロールすることに集中する。この小さな成功体験が、継続への何よりのモチベーションになります。
もし、これから収納用品を揃えるのであれば、多くの整理のプロが愛用している定番品を選ぶと失敗がありません。
📊 比較表
「ファイルボックス」と「個別フォルダー」の使い分け
| 種類 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| ファイルボックス | ・自立するので棚に置きやすい ・ざっくり放り込むだけでOK | ・中の書類が探しにくいことがある | ・とにかく手間をかけたくない人 ・書類の量が少ない人 |
| 個別フォルダー | ・書類を細かく分類しやすい ・見出しを付ければ一目瞭然 | ・フォルダー自体の管理が必要 ・ボックスとセットで使うのが基本 | ・保険や契約書などをきちんと管理したい人 ・書類の量が多い人 |
代表的な製品としては、無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス」や、コクヨの「個別フォルダー」などがあります。これらはシンプルで丈夫なため、長く使うことができます。
よくあるご質問(FAQ)
最後に、この方法をお伝えした際によくいただく質問にお答えしますね。
Q. 子供の作品や思い出の品の整理はどうすれば?
A. 子供の作品は、書類とは別の「思い出ボックス」を用意することをおすすめします。全てを保管するのは難しいので、「この箱に入るだけ」とルールを決め、定期的にお子さんと一緒に見直すのが良いでしょう。写真に撮ってデータで残すのも一つの手です。
Q. 保証書や契約書など、大事な書類の保管場所は?
A. これらは「保管」に分類される書類ですね。「保管」用のファイルボックスを一つだけ作り、そこにまとめて入れておけば十分です。年に一度、年末などに中身を見直して、保証期間が切れたものは処分するようにしましょう。
Q. 結局、全部スキャンして電子化するのが一番良いの?
A. 電子化は非常に有効な手段ですが、スキャンする手間がかかるため、挫折しやすい方法でもあります。まずは紙のままで整理する仕組みに慣れてから、必要だと感じた書類だけを少しずつ電子化していくのが、無理なく続けるコツです。
まとめ:あなたに合った仕組みで、心地よい毎日を
書類整理で本当に大切なのは、雑誌に載っているような完璧な収納術を真似することではありません。
今日のあなたにできる「小さな習慣」を見つけ、それを続けるための「仕組み」を作ることです。
今回ご紹介した3つの新習慣を、もう一度だけ思い出してください。
- 玄関に「なんでもBOX」を置く
- 寝る前に5分だけ「リセットタイム」
- 分類はざっくり「3つ」だけ
「片付けられない自分」を責める必要はもうありません。
あなたに合った仕組みさえ作れば、書類のストレスから解放され、心に余裕が生まれます。
さあ、この記事を閉じたら、まずは玄関に「なんでもBOX」を一つ置いてみませんか?それが、新しい毎日への大きな一歩になります。
[参考文献リスト]
- 散らかる家には置かない!プロが実践する書類整理術 [収納] All About – (https://allabout.co.jp/gm/gc/487953/)
- 50代・整理のプロがたどり着いた「書類の捨て方」。紙袋に投げ込むだけてすっきり<専門家が解説> | ESSEonline(エッセ オンライン) – (https://esse-online.jp/articles/-/22679)